
洗濯機について
このページでは洗濯で一番重要な洗濯機について紹介します。 洗濯機は、洗濯を半自動または全自動で行う機械です。洗濯槽の回転を手動で行う手動式洗濯機も存在します。 現代の日本においては、単に「洗濯機」と言うと「電気洗濯機」を指します。家事労働の省力化に貢献し、 日本の近代化を支えてきた機械の一つ。
電気式洗濯機は1908年、アメリカで発明され、日本国産第一号は1930年に東芝の前身である芝浦製作所から販売されました。 その後、1953年に三洋電機から現在の洗濯機の原点とも言える噴流式洗濯機が低価格で発売され、一気に普及したそうです。 白物家電と呼ばれている家電製品の代表格。他の白物家電の例に漏れず、日本では一部の高付加価値製品を除き、 アジア圏での海外生産品が多数を占めています。 固定資産としての法定耐用年数は6年だが、家庭での平均的な使用年数は8.4年です。テレビ受像機、エアコン、冷蔵庫とともに 2001年より家電リサイクル法の対象となり、廃棄する場合には、適切な処理が義務付けられ、粗大ゴミとして処分できなくなってしまいました。 一部では農作物や、タコなどの魚介類を洗うために使われることも多いようですが、故障を誘発する原因となるのであまり 推奨されない使い方のようです。
洗濯機の歴史
衣類の汚れを落とすためには布をこする必要があり、そうすることで汚れを布から浮かせ、石鹸を布地に浸透させます。
洗濯の道具なない時代は川縁の岩に衣類を打ち付けたり、こすったりすることで洗濯していました。
その後波状の溝をつけた洗濯板が使われるようになりまし。古代ローマでは、"fuller" と呼ばれる人たちが発酵した尿などの
入ったバケツに洗濯物を入れ、それを足で踏んで洗濯したそうです。洗濯という重労働を何とか低減させるため、
洗濯する機械が開発されてました。最初は、容器に水や洗濯物を入れ、容器ごと手で回し、中身を攪拌する方式だったそうです。
電力が欧米で普及するのは1930年代で、それ以前には1気筒の低速なガソリンエンジンなどがよく使われていました。
洗濯はお湯を使った方が汚れが落ちやすいようです。石鹸の入ったお湯は貴重だったため、そのまま何度も再利用されていました。 まず汚れの少ない衣類を洗い、徐々に汚れのひどいものを洗っていきます。初期の洗濯機は木製でしたが、金属製のものができると 洗濯槽を下から火で加熱できるようになった。このため、一日中洗濯しても洗濯水を暖かく保つことができた。 イングランドでは、1691年に初の洗濯機および脱水機に類する特許が成立しています。また、1752年1月の "The Gentlemen's Magazine" と いうイギリスの雑誌に初期の洗濯機の絵が掲載されています。ドイツでは Jacob Christian Schäffer が洗濯機を考案し、 1767年にその設計が出版されています。1782年には、イギリスで Henry Sidgier が回転ドラム式洗濯機の特許を取得しています。 洗濯後、洗濯物から石鹸水を除去する工程は全く別の工程だったようです。元々はびしょぬれの衣類を手で絞っていましたがこの仕事を 助けるため、2つのローラーにばねで力をかけ、そこに衣類を通してローラーを手で回すという手絞り機が開発されました。 これには1枚ずつ衣類を入れてやる必要がありました。元々は独立した機械でしたが、洗濯機に組み込まれるようになり、 搾り取った石鹸水が洗濯槽に戻って再利用できるような構造になったようです。
回転による脱水が一般化するのは、電動機が開発されてから。回転で脱水するには高速で強力な回転力が必要であり、 脱水機は洗濯機とは別の装置として作られました。洗濯した衣類を洗濯槽から脱水槽に移して脱水していたようです。 このような初期の脱水機は、中身が偏っていると脱水槽自体が危険なほど揺れるという問題がありましたので、この揺れをなんとか しようと様々な試みがなされています。若干のアンバランスを吸収する緩衝フレームが考案されたり、さらに激しい揺れを検出して 脱水機の回転を止める機構が次々と考案されました。この場合、人間の手で中身を均等にして再度脱水します。 最近では、液体を封入した環を使い、それを脱水槽と同時に回すことで全体としてバランスが取れるようにしていることが多いようです。 全自動洗濯機は、洗濯槽と脱水槽が1つになり、水の出し入れが自動化され、洗濯から脱水まで自動的に行うようになっています。 1937年に発売されました。この洗濯機は現代の全自動洗濯機の基本機能は全て備えていましたが、サスペンション機構がなかったため、 動き回らないよう床に固定する必要があったそうです。 初期の全自動洗濯機は機械式タイマーを使い、タイマーシャフトに一連のカムがあり、様々なスイッチを時間で操作していました。 1950年代、これが電子式タイマーになり、設定の自由度が格段に向上しました。 初期の全自動洗濯機では、洗濯槽/脱水槽の回転速度は機械的手段か電動機に供給する電力を可変抵抗器で加減することで制御していました。 1970年代には上位機種から電子制御が一般化していきました。1990年代になると、タイマーの代わりにマイクロコントローラを 採用した機種が登場。これが今では一般化しています。最近では衣類乾燥機の機能まで1台でこなすものもあります。
洗濯機の種類
現在では洗濯機には数多くの種類が登場しています。そこで、様々な種類の洗濯機を簡単にご紹介します。
一槽式
洗濯槽のみの洗濯機です。一般的な洗濯機では1960年代までこの種類が存在していました。脱水部分は手で絞るか、 洗濯機傍についていたローラーで絞ります。現在でも簡易・小型洗濯機でこの種類が存在するようです。 また、脱水槽のみの脱水専用機も存在しています。
二槽式洗濯機
「洗い」と「すすぎ」を行う槽と「脱水」を行う槽が分離していて、それぞれの作業工程を各層で行います。 洗濯槽と脱水槽の間で洗濯物を移し替える必要があります。1970年代から1980年代前期までの主流でした。現在では少数派ですが、 洗濯・すすぎと脱水を同時並行で行えるため時間あたりに洗える量は全自動洗濯機に比べて多く、構造的にも単純で丈夫なため、 理容店、ガソリンスタンドなどでの業務用として根強い需要があるようです。脱水能力において一槽式の全自動洗濯機を上回る場合も あります。また、脱水槽に注水でき、注水しながら脱水することで、すすぎを助ける機種もあります。現代の日本にでは、全自動洗濯機の 普及率が高まっていて、住宅の設計・建設においてもこれを前提としている物件が多いため、全自動洗濯機に比べて横幅が広い機種が多い 二層式洗濯機を置くためには予めそのスペースの確認を要するケースが多く、注意が必要です。
三槽式洗濯機
日立製作所がかつて製造していた、二槽式洗濯機の亜種です。同社が製造していた攪拌棒付異型パルセータ「からまん棒」の特長を 生かしたもので、洗濯槽の上部中央に、もうひとつ小さなバケツ状の小型洗濯槽を取り付けています。「からまん棒」の内側に駆動軸を通し、 小型洗濯槽のパルセータを駆動していました。
からまん棒
日立製作所が開発した方式で、本来は同社の登録商標でしたが、現在は使われていません。パルセータの軸部分を垂直に延長し、 羽のついた攪拌棒を持たせた方式。名前のとおり、当初は衣類の絡みを抑止する目的で開発されましたが、この意味ではあまり 役立たなかったようです。その後、それまで手洗いに限定されていたおしゃれ着やウールの洗濯のできる機種が現れ始めると、 電子制御と併用する事で、従来のパルセータよりも一歩抜きん出ました。本体のサイズの割りに洗濯容量が小さくなってしまうのが欠点で、 この欠点の為、その後の家庭用洗濯機大容量化の波についていけなくなり、順次廃止され、通常のパルセータ方式となりました。
自動二槽式洗濯機
外見は二槽式洗濯ですが、「洗い」と「すすぎ」を行う槽で「洗い」から「すすぎ」までの作業行程を自動進行ができます。 機種によっては「脱水」を行う槽で「すすぎ」から「脱水」までの作業行程を自動進行ができる場合もあります。 現在日本国内メーカーでは日立しか製造していません。
全自動洗濯機
「洗い」、「すすぎ」、「脱水」をすべて1つの槽で行います。注水から最後の脱水までをすべて自動。 使用する水の量が多くなる問題があり、普及は遅れてしまいました。1980年代以降改良が重ねられ、現在までの主流となっています。
乾燥機付洗濯機(洗濯乾燥機)
全自動洗濯機にさらに乾燥機能がついたもの。「洗い」「すすぎ」「脱水」「乾燥」まで1つの槽で全自動で行うことが可能です。 一般的に家庭用の乾燥機付洗濯機は、洗濯できる量より乾燥できる量が少ないため、洗濯物全てを乾燥させる場合は、乾燥手前で、 洗濯物を取り出す必要があるようです。ヒートポンプ式の乾燥機能は、室温が低すぎるといった場合性能が発揮できず完全に 乾燥できない場合があります。そういった場合は暖房して室温を調整すればよいようです。一方、除湿冷却方式の同機能は、 そのようなことありませんが、除湿水の温度をリアルタイムに監視しているサーミスタに糸くずなど異物が付着すると、 正確に温度を読み取れなくなり、乾燥不良が発生することがあります。基本的には、熱に耐える素材で仕上がりがしわになっても 支障ないものであれば洗濯から乾燥まで全自動でOK。ドラム式はすべての工程において使用水量が少ないため、 投入洗剤量を指定分に抑えないと残洗剤が過多となり濯ぎ不足状態となる可能性があるようです。
手回し式洗濯機
初期には、非電動洗濯機も存在しました。洗濯物と水を球形の金属製洗濯槽に密閉して人力で回転させることで攪拌し洗浄します。 構造的には現在のドラム式洗濯機に近く、現在でも少量の洗濯向けに「手動洗濯機」「簡易洗濯機」と称してわずかに生産されているようです。






